額縁の中で眠る

常葉「先生見てこれー、倉庫整理してたら絵出てきた」
好「おや、懐かしいですね」
常葉「誰の絵だろ。有名な人かな？」
好「はは、いえいえ。それは私の絵ですよ」
常葉「えっえっ？！先生が描いたのコレ！！？凄い！うおお凄い！」
好「ありがとうございます、ふふ、照れくさいですね…」
常葉「先生たまにチビ達にも描いたげてるもんね！」
好「ちょっとした落書き程度ですがね。もうそんな風には描けなくなってしまったので」
常葉「…！……そっか…ごめん…」
好「おや、どうして謝るのです」
常葉「……見えなくなった時、辛かった…？」
好「…そうですね。当時は、だいぶ沈みましたが。でも今は満足してますよ」
常葉「満足？」
好「目が見えなくなって、絵をやめたから、ここを継いで、そしたらお前達に会えました。そうゆう運命だったのでしょう。それなら私の目も、絵も、報われるというものです」
常葉「…そっか…」
好「…（くしゃくしゃ）そんな顔をしないでください」
常葉「うん……ね、この絵、もらってい？」
好「え、いいですが…どうするのです？」
常葉「部屋に飾りたいなって。こんな綺麗なのに倉庫にあったらもったいないよ！」
好「、」
常葉「…あ…だめ、かな…？」
好「いいえ。…いいえ。ありがとう。」
常葉「うんっ」


自分の絵を綺麗な思い出と受け止めて気持ち良く向き合えるようになった好さん。






おさらい

→好さんが雅悸さんとこの寺に入るのは小さい頃。修行の合間をぬっては絵を描いたり芸術の本を読み漁る。
→目の病気になるのは高３くらい。治療云々もあるのでそれを機に寺を出る。これまでに絵の賞をたくさんとっていて目指している美大にもすんなり入れるはずだったが諦める。
→どうしたらいいかわからないまま高校卒業し職につかず、フラフラする
→色々あって色々悩んで孤児院を継ぐ


そんな流れです。
謡文の更新は二次創作も甚だしいレベルで色々間違いまくってるので気にしないでください（（（